手作り化粧品は環境に優しくても、肌には…
美容雑誌「VOCE」で連載されている伊藤理佐さんの「女のはしょり道」の中で、手作り化粧品を使って、アレルギーを起こしてしまった話が登場しています。
そのレシピをきちんと描いているので、チェックしてみますと、あまり肌には安心できないものを使用しています。しかしながらどれも身近なものですし、また口にしても安心なものばかりです。
しかし作者の伊藤理佐さんは顔じゅうに湿疹ができたり、腫れで顔がブチになってしまい、皮膚科医に飛び込む羽目になっています。
伊藤理佐さんがけた外れの敏感肌ということではないことも、普通の化粧水を愛用していたとを描いているので、わかるのですが、それでも手作り化粧品でかぶれ、アレルギーを起こしています。
手作り化粧品を使い始めるきっかけが「環境汚染にならない=自然に分解される」という方も意外と多いものです。ところが人間の肌は自然ほど丈夫ではないのです。
簡単に作れるレシピがあっても、そのレシピの通りに作ると、肌には濃度が強過ぎる場合もあります。キッチンからそのまま流しても、環境汚染にはなりませんが、肌にはダメージを強く与えてしまいます。
濃度の状態によっては、肌のコンディションを整えてくれることも否定できませんが、多くの場合、その濃さが肌に合わず、かぶれたりすることが起こります。
完璧に肌に危険性がある物質を取り除くことができません
また作る材料自体が肌には危険なものが含まれていることもあって、トラブルを起こすことも珍しくありません。
天然成分を集めて作ったから安心、というのは、思いこみにすぎないのです。
きつい言い方をしてしまうと、自宅で作るのは、完璧に肌に危険性がある物質を取り除くことができません。また肌のコンディションに一致する濃度、負担をかけない濃さにコントロールするのは難しいことです。
安価にできる分、肌には優しくないことも認識すべきです。