化学的な知識はありますか?
基本的な化学の知識がある方であれば、意外と手作り化粧品の良い面と危険な面を知っているので、安全に使っていることもあります。
こうした方たちは意外と手作り化粧品を安易に作りませんし、また使い方も非常に厳密に行っています。
それは成分が肌に働きかけることだけではなく、環境と肌の上に乗った成分がどう反応してしまうかも理解しているためでもあります。
たとえばかんきつ系の植物エキスやレチノールは紫外線に当たると変質しやすく、肌にトラブルを起こす危険が高くなる、という知識を持っているから、というわけです。
また成分同士の相性もよく調べていますので、同時に配合してしまうと、逆に肌に危険な物質に変化するという知識も持っています。
手作り化粧品を安全に使うためには、化学の知識も必要になってくるのです。
販売している化粧品の価格が材料に比べて高いのは、研究費の分やテストの費用なども含まれていることを認識していれば、納得できることでしょう。
決してパッケージ代や広告費用だけで高価になっているのではないのです。
一見、安全なようですが、安全性を確認されていないという問題
多くの場合、販売されている化粧品は研究者が開発しています。
いかに肌に負担をかけず、また肌に安全に、反応を少なく、そして肌を美しく整えるかが重視されています。これを踏まえていない化粧品はないと言っても過言ではありません。
しかし安価に作ることができてしまう手作り化粧品には、そのステップが組まれていません。また多くの方は化学的な知識を持っていないのが現状ではないでしょうか。
一見、安全なようですが、安全性を確認されていないという問題があるのです。
古くから使われてきているレシピで作ったから安全、という方も少なくはありません。ところがその時代と現代では環境が違います。実績よりも、肌にどう反応するかという化学的な知識を持っておかないと、トラブルの原因になるのが手作り化粧品です。