手作り化粧品は保存が効かない
手作り化粧品の最大のネックは保存料を配合していないので、使用限度が短いということです。
いうなれば使い切るようにしないと、どんどん劣化し、腐っていきますから、使うごとに作るくらいでなければ、肌には危険です。
一時期、大ブームになったグリセリンカリ液と尿素、水で作る化粧水(通称「美肌水」)も長くて使用限度は長くて3日間です。
早い話が腐ってしまうからです。
すると肌にとっては危険なものに変わってしまうのです。
冷蔵庫で保管しても、使用限度が伸びることはありません。
「でもお酒を使った手作り化粧品なら、大丈夫でしょう?お酒が腐るってことはほとんどないし」
とおっしゃる方もいらっしゃることでしょう。
お酒(アルコール)は腐らなくても、そこに抽出させているハーブに含まれている美容成分は劣化していってしまうのです。グリセリンカリ液やお酒が腐らなくても、重要な要になるハーブの美容成分は長く持ってくれないのです。
化粧品が販売される以前は、手作りで肌をケアしていたから大丈夫、というご意見もあるかもしれませんが、多くの場合、使い切る量だけ作って、使っていたという事実があります。つまり保存はしていなかったのです。
安全に使うためには、すぐに使い終わらせなければならない
スキンケアに使うものであれば、肌にトラブルを起こさないようにするには1回ごとに作って、使い切るようにしないと、逆に危険なのです。
メイクのための化粧品も同じことが言えます。
そうなってくると、実はまったく安上がりではないという事実がご理解いただけるかもしれません。
手作り化粧品を作るのは確かに楽しいものです。しかし安全に使うためには、すぐに使い終わらせなければならないわけです。
安全を求めて手作りしているのに、危険も多いという皮肉がそこにはあります。どうしても作ってみたいなら、少量だけ作って、そのうえで楽しんでください。