フレグランスは3つの香り

フレグランスには3つの香り

さわやかな香りから官能的で甘い香りまでフレグランスにはありますが、実は時間がたつにつれて香りが変わっていくことをご存知ですか?

 

この香りが変わっていくフレグランスは香水であれば、もっともわかりやすくなります。

 

名称 香りの順番 継続時間
トップノート 最初 10分
ミドルノート 二番目 30分〜1時間
ベースノート(ラストノート) 三番目(ラスト)

 

最初に嗅ぐことができる香りをトップノートと呼びます。フレッシュな香りが出てきます。これはつけてから10分ほど続きます。

 

次に香るのはミドルノート(ハートノート)。30分〜1時間続き、その香水の本来の道味とされています。

 

最後に香るのが「ベースノート(ラストノート)」で、残り香とも表現されています。主な香水にはアンバー、ムスク、バニラが残るようになっています。

 

これが基本的な香りの流れなのですが、面白いことにアメリカで調合された香水はこの3つの香りがなく、トップノートがそのまま最後まで残る、というタイプが多いのです。実際に人気を誇り、多くの人が好んだカルバン・クラインのCK−oneやCK-bがそうですね。

 

 

これはアメリカ人の嗜好として、同じ香りがいつまでも続く状態を好むからなのです。

 

一方、香水発祥の地ともいえるフランスでは、ドラマティックにトップノートからミドルノート、ベースノートと変わることが好まれています。

 

これは文化の違いや生活の考え方が違うためでしょう。

 

このアメリカ人の嗜好を研究して作られた香水が大ヒットして、六本木を満たしたとも言われているクリスチャン・ディオールのプアゾンです。

 

 

もしも3つの香りを体験したいのであれば、ストイックなまでに香りの世界にこだわりを持つゲランやシャネルといったフランスの化粧品ブランドがおすすめです。

 

逆に一定の香りを持続させたいならば、エスティ・ローダーなどアメリカのブランドを選んでみましょう。