風土で変わるフレグランスの香り

風土で変わるフレグランスの香り

喫煙者の方がヨーロッパで日本で吸っていた煙草を吸うと、日本とは味わいが変わる、そうなのです。

 

これはどういうことなのかといいますと、ヨーロッパは日本に比べてずっと湿度がかなり低いので、ダイレクトに煙草の味が出るからなのです。

 

これはフレグランスにも言えることで、海外旅行でヨーロッパに行ったときに選んだ香りを帰国してから嗅いでみると、雰囲気が変わってしまうことがありますよね。

 

実はこれも風土が変わり、湿度の高い環境に変わり、香りがこもるようになってしまうからなのです。決して中身が変質してしまったわけではありません。

 

ですから新製品のフレグランスは旅行先では心地良い香りでも、風土の違いから、香りが重く濃厚に感じる場合が出てきてしまうのです。

 

湿度が高いと、香りがこもりすぎて、強くなりやすい

 

「フレグランスはほのかに香る程度につけることがマナー」と言われていますが、これは日本の風土の特徴である湿度が高い環境だからです。

 

この湿度の中では、香りがこもりすぎて、強くなりやすいことからなのです。つまりまわりの方への配慮の意味を込めて、ほのかに香るようにするわけです。

 

なお本国のフランス人は大量につけていて、ほぼ1カ月で一瓶使い切るという方も珍しくありません。いうなれば香りとはフランス人にとってマナーであり、また自己アピールでもあるわけなのです。

 

これは文化の違いでもありますし、個性や自己主張がなければ認めてもらえないという社会のせいかもしれません。

 

また日本人に比べて体臭が強いからこその、体臭対策もあることでしょう。そこで自分の体臭と混ざり合ってから、「好ましい香り」になるフレグランスを選んでいることが多いのです。

 

香りのおしゃれを楽しむのであったならば、まず風土の違いを考えて、つける量を慎重に決めるようにしたいですね。