自分のキャラクターでフレグランスを選ぶ
ある女性が最初につけたフレグランスはゲランの夜間飛行だそうです。
ボーイッシュで、べたつきのない爽やかさの中にセクシーさを秘めたその香りは確かに似合っていたことでしょう。
このようにその方の持つ雰囲気と香りは調和しているほうが望ましいのではないでしょうか。
中にはギャップのある美しさを好んでいる方もいらっしゃいます。
フェミニンなファッションのときにはユニセックスで爽やかな香りを使い、マニッシュなファッションのときは官能的な香りがいい、という意見です。
その意見に反対するわけではありませんが、成熟し、落ち着いた大人の女性が、プチサンボンのように子供っぽい香りをつけていると、「本当はフレグランスが嫌いなのかな」という印象を与えることがあります。
またあまりにも若い方がクリスチャン・ディオールのレール・デュ・タンのように、静かでありながら情熱的な気品あるフレグランスをつけていると、「無理してる」と思われることもあります。
強引に流行に乗ることもない
映画でも大ヒットした「羊たちの沈黙」で主人公クラリスをこの香りをつけていることで、暗に彼女が無理に余裕を持っているふりをしていることをレクター博士に指摘されるシーンがあるくらいなのです。
いわば顔立ちに合ったメイクをするように、フレグランスもキャラクターで選ぶべきなのです。気分やシチュエーションによって、フレグランスを変えていくことはおすすめなのですが、あまりにキャラクターとかけ離れた香りでは、付けている方もフレグランスも台無しになってしまいます。
そこで香りをセレクトするときには、自分のキャラクターとうまく調和するかどうか、本当にその香りが自分でも気にいっているかを確認しながら選ぶべきなのです。
香りにも流行はありますが、強引に流行に乗ることもないのです。